とある大学生による読書日記

〜本の世界へ留学中〜

5.「空と風と星と詩」

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今回は詩集です。

 

誰の詩集か?

 

太平洋戦争末期、日本が戦争に敗れる6ヶ月前に27歳という若さで福岡刑務所で亡くなった、伊東柱という韓国の詩人の詩です。

 

近々韓国へ行くという予定があることもあり、やはり向こうの方から見た歴史というものを理解しておいたほうが良いと思って、たまたまこの詩集を読むことになりました。

 

この詩を読んでみて、、

 

何というか、日本だとか韓国だとかそういうものは関係なくて、ただただ戦争という出来事によって起こる若者の悲しみや絶望感などが伝わってきました…。

 

1つ 最初の序詩を以下に記しておきます。

 

死ぬ日まで天を仰ぎ

一点の恥じ入ることもないことを、

葉あいにおきる風にさえ

私は思い煩った。

星を歌う心で

すべての絶え入るものをいとおしまねば

そして私に与えられた道を

歩いていかねば。

 

解説によると、この伊東柱という詩人は、帝国主義の中でも自分の民族意識を失わないことを願い続けたということで、「抵抗の象徴」とされているらしいです。

 

しかし自分としては、素直に27歳という若者が、1人ではどうしようもできない壁にぶつかって苦しんでいる苦悩が伝わってくるように感じました…。

 

今の時代がいかに平和か…。

 

簡単に国境を越えた交流ができる今の時代。

 

喧嘩してる場合ではなく、この平和をいかに守っていくか…。

 

これは自分の人生の中で、非常に大切に考えなければならないテーマだと思っています…。

 

ってな感じで今回は終わりにします。